Toby Elliot氏のblogでアナウンスされた、IPGとMTRの変更についての記事の和訳です。各文書の発効日は下記「新しい文書」内の日付をご参照下さい。

原文はこちら
https://blogs.magicjudges.org/telliott/2019/09/30/policy-changes-for-throne-of-eldraine/
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新しい文書
IPG
https://media.wpn.wizards.com/attachements/mtg_ipg_4oct19_en.pdf

MTR
https://media.wpn.wizards.com/attachements/mtg_mtr_4oct19_en.pdf

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些事の国に暗黒の時きたれり
"妾はアルテミス王女をさらい、幻の魔法をかけた。もはや王女はみつからぬ"、邪悪な女王は甲高い声で叫びました。"さらに、ドラフトのルールも更新され、プレイヤー達はドラフトするときに必ず基本土地を混ぜてドラフトせねばならぬようになるだろう。これでセットによって基本土地を混ぜねばならぬのかどうか覚えておく必要はなくなり、一貫性が保たれる。マジックのカード以外だけを取り除き残りのカードをドラフトするがよい"

王女が消えてしまったので、ヘファナン王子は王女を見つけ出す試練に挑むこととなりました。王子は国中あちこちをまわり、賢者達を訪ねてまわりました。しかし、賢者達の助言はいかにして〔その他一般のゲームルール抵触行為〕を双方のプレイヤーに適用するのかということについてばかりでした。人々はこのルールがどのように働いているのか、困惑するばかりだったのです。このルールが意図するところは、違反が発生したのちに充分な時を経たにもかかわらず、対戦相手が違反を指摘するということに失敗した場合には、対戦相手も少なからず責任を共有しているので対戦相手にも同様のペナルティを出しましょう、というものだったのです。しかし、この国のルールはあいもかわらず不明瞭だったので、直ちにこのような処理を適用するジャッジも中にはいたのでした。新しい文章はこれらをはっきりとさせました。

ついに、ヘファナン王子はおうなが住む小屋へとたどりつきました。王子が小屋へと入ったとき、おうなは鍋をかき混ぜていました。おうなに蔑むような目つきで睨め付けられ、王子はすくみ上がりました。

"おまえさん、サイドボードのカードが多過ぎた場合にどう処理をすればいいのかを訊きにきたんじゃろう?え?前回の更新はわかりやすさを重んじて書かれていたが、不幸にもカードがデッキからなくなっていた場合のみ言及して終わりとなっとった。これは元に戻されたし、サイドボードが16枚以上になっとるとデッキチェックやデッキを提示している最中に判明したら【ゲームの敗北】になるのも元どおりじゃ。"

"さらに"おうなは骨ばった指を挙げ王子にまじないをかけながら続けました。"デッキを出入りするカード達を対戦相手に見せること、ゆめゆめ忘るるなかれ。これは確かに今まで通り、しかしこれからはより明らかじゃ。これは今現在に起きていることの秘密を明らかにし、まだ我らの目に触れておらぬ疑いへの警句をもたらすであろう。さぁ、立ち去れ!"

しかし、ヘファナン王子は邪悪な女王の幻には欺かれませんでした。王子が愛するアルテミスに気づくと、魔法は打ち壊され、些事の国は元どおりとなりました。女王は、全てのルールの最も大事なことを忘れていたのです。アーティ・ヘフは常にわかっているのでした!

些事の国からの小話
・〔非公開カードに関する誤り〕が対戦相手の効果とかかわらずに〔非公開カードに関する誤り〕となった場合、これは依然として〔非公開カードに関する誤り〕です。たとえば、対戦相手に向かって占術と言いながらカードを引いたものの、対戦相手がナーセットをコントロールしていた場合はHCEとなります。この状況では、ナーセットは違反には無関係ですし、違反が起きているかどうかの判別には必要がありません。
・〔マリガン手順の誤り〕はマリガンの行動そのものが引き起こす誤りにのみ適用されます。マリガンの最中に発生した他の違反は通常のまま処理されます。また、《血清の粉末》でカードを取り除き過ぎたのに後になってから気づいたなどのような、マリガンの最中に発生したプレイヤーに利益をもたらさない、不如意の誤りを無視できるようになりました。
・〔イベント上の誤り〕で、【ゲームの敗北】が与えられた後に【警告】が与えられると奇妙な状況になることがありました(〔遅刻〕の時に、1つ目は5分遅刻、2つ目に30秒遅刻した場合を想像してください)。格上げしますか?いいえ、【警告】を1つだけです。

城攻めを楽しもう
光の更新です。提案と修正を送ってくれたみなさんに感謝を。特に声を大にしてToby Hazes、Tom Wood、Scott Marshall、Joseph Steet、Steven Zwanger、Andrew Villarrubiaそして今回のおはなしのSAN値チェックを乗り越えたみんなに。それではみなさん、エルドレインを楽しんで。またすぐ地下世界でお会いしましょう。

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